ご予約・プラン

お知らせ一覧

湯中り これなんて読む?

2025.02.25

ゆあたり と読みます。

 

湯あたりとは、数日間温泉浴を続けると食欲減退・だるさ・微熱・疲労感・倦怠感・眠気などの症状が出ることです。

これらの症状は温熱刺激に対する自律神経の反応で出現するものです。

一時的に入浴を控えれば改善するもので、その後は体調がよくなる事が多く、好転反応ともとらえられます。

湯治療養期間中のまさに間(中)で、これから体がよくなる湯治の中間地点が湯中りです。

湯中りと思われる症状が出たら無理せずに一時的な入浴中断で様子を見てください。

なお、一日に1回~2回の入浴では発生しないとされています。

 

湯あたりをインターネットで検索すると熱中症やのぼせの症状を混同している記載が多く見受けられます。

また、これらの混同した記載をもとに生成されているAIの回答もみられます。

回答の一例には湯あたりになったら、

[その温泉は合わないので入浴を中止し他の温泉地へ移る]とか[体を冷やし、横になっていると改善]との記載もあります。いづれもおかしな回答になっています。

繰り返しますが、湯あたりは湯の中ばで自立神経の温熱に対する反応です。

 

冬の室温と寒がり対策

2025.02.20

環境省では冬の暖房設定は20℃が推奨されています。

ですが、寒がりな人は25℃以上に温度設定している事が多いです。

室温は高くできても外出時には寒気にさらされ凍えてしまいます。

最近は暖房設定を30℃にして室内では半袖など薄着の人もいますが、室内と室外の温度差がありすぎると自立神経の調整範囲を超えています。

調整範囲を超えた温度差がある場所の出入りを繰り返すと、体調不良につながります。

少しでも自身で冷えに対応した体温調節ができる体にしたいですね。

 

温泉地では温泉浴を利用して、冷えが軽くなるように頑張ってみてはいかがでしょうか?

 

HOW TO

①部屋の設定温度を自宅での設定温度より2℃低く設定にする。

②普段通りに過ごし寒さを感じたら温泉で温まる。

③しばらくは部屋でも体は暖かくなっています。

④再び寒さを感じたら温泉に入る。

②~④を滞在中に繰り返す事で自律神経の体温調整力に良い影響が期待できます。

※温泉地に到着した当日は、刺激が多く疲れやすいので2泊目以降にしましょう。

※入浴後はよく体を拭いて髪も乾かしておきましょう。

※設定温度を自宅設定より3℃以上は下げないでください。

※入浴時の温まりは額がジワリと汗ばむ程度が適正です。

 

手足の温冷交代浴もおススメです。

温浴40~43℃と冷浴10~18℃を交互に繰り返します。

4分温浴ー1分冷浴ー4分温浴ー1分冷浴ー4分温浴を繰り返し行う。

※最後は温浴で終わります。

※温泉利用指導者の講義では30分で終わるとあります。

 

 

浴室の換気は必要?

2025.02.15

湯宿温泉の窪湯源泉はナトリウム・カルシウム硫酸塩泉、大滝源泉は炭酸水素塩泉です。

どちらの泉質も硫化水素ガスを発生することはありません。

なので、火山性ガスの排気を目的にした換気を積極的にする必要はありません。

 

温泉浴槽で換気が十分に行われる必要があるのは硫黄泉や酸性硫黄泉、一定以上の高濃度の炭酸泉になります。

これらの温泉は十分な換気が行われないと重大な事故につながりますので必ず換気が行われています。

硫化水素は低い所にたまるので、ガスがあった場合は背の低い子供ほど危険になります。

これらのガスが発生している温泉の室内浴槽では、床面の高さに換気口が設置されています。

 

火山性のガスとは別に、2007年に東京の温泉施設で温泉水に含まれたメタンガスが施設内に充満し、何らかの原因で引火しガス爆発が起こる事故が発生しました。

直後に全国の温泉施設で温泉のガス性成分の検査が行われました。

結果当館の温泉湧出地では、『ガス成分は検出せず』でした。

可燃性ガスもありませんので可燃性ガス排出を目的の換気も不要です。

 

細菌・ウィスルについては、湿度が高く温度も高い湯けむりの中では一般的にウィルス感染のリスクは非常に少ないとされています。

しかしレジオネラ菌はエアロゾル(微細な水滴)の吸入で感染します。

対策として循環式の温泉では塩素による殺菌が必ず必要になりますが、かけ流しの温泉では毎日の換水清掃が必要になります。

当館もかけ流しですから毎日1回温泉を完全に排水し清掃をしています。

 

以上の事から浴室内の換気は当館では必要ないと考えます。

換気扇は付いていますが夏は暑いから使用する、冬は換気すると寒いから使用しない程度の利用で良いと思われます。

 

ご利用のお客様にお願いですが、入浴中に浴室の窓を開けた際は出る時に窓を閉めるようにお願いたします。特に冬の期間は、窓が開いていると浴室内が外と同程度に冷え込むことがあります。

後から入浴される方のヒートショック発生リスクを高めてしまいます。

事故防止の為にご協力お願いたします。

大滝の湯、開いた窓

記載内容は当館の浴室に限定したものです。他の施設や家庭の浴室には当てはまりません。