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加温加水無しで風呂の温度調整
2025.01.30
大滝源泉は湧出時の温度が約41℃前後、窪湯源泉は当館での利用時は57℃前後になっています。
このまま浴槽に貯湯すると大滝源泉は38℃前後、窪湯は52℃前後になります。
熱すぎる温泉浴槽(窪湯)と日本人にはぬるく感じる温泉浴槽(大滝)になります。
当館では大滝源泉と窪湯源泉を熱交換して浴槽に給湯しています。
大滝源泉を貯湯タンクにためて、そのタンクの中を窪湯源泉が通るステンレス製の蛇腹パイプが入れてあります。
タンク内の大滝源泉は熱い窪湯源泉の通るステンレスパイプで加熱され、ステンレスパイプ内の窪湯源泉は逆に温度が下がります。
コイル状になっているパイプの中を温度の高い窪湯源泉が通っています。
タンク内に大滝源泉を貯湯しています。
以前の浴槽では大滝源泉・窪湯源泉とも直に浴槽へ給湯していましたので、窪湯源泉の硫酸塩泉と大滝源泉の炭酸水素塩泉を混合した浴槽になっていました。
2014年にリホームをした際に現在の方法に変更し、2種類の泉質の湯が楽しめるようになりました。
同時に、季節や温度に合わせて大滝源泉の流量や窪湯源泉の流量を調整することで、湯温管理がしやすくなりました
貯湯は外気温にも左右されますので冬は多めの湯量で早く湯をはり、夏はゆっくりと時間をかけて湯をはるようにして調整します。