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浴室の換気は必要?

2025.02.15

湯宿温泉の窪湯源泉はナトリウム・カルシウム硫酸塩泉、大滝源泉は炭酸水素塩泉です。

どちらの泉質も硫化水素ガスを発生することはありません。

なので、火山性ガスの排気を目的にした換気を積極的にする必要はありません。

 

温泉浴槽で換気が十分に行われる必要があるのは硫黄泉や酸性硫黄泉、一定以上の高濃度の炭酸泉になります。

これらの温泉は十分な換気が行われないと重大な事故につながりますので必ず換気が行われています。

硫化水素は低い所にたまるので、ガスがあった場合は背の低い子供ほど危険になります。

これらのガスが発生している温泉の室内浴槽では、床面の高さに換気口が設置されています。

 

火山性のガスとは別に、2007年に東京の温泉施設で温泉水に含まれたメタンガスが施設内に充満し、何らかの原因で引火しガス爆発が起こる事故が発生しました。

直後に全国の温泉施設で温泉のガス性成分の検査が行われました。

結果当館の温泉湧出地では、『ガス成分は検出せず』でした。

可燃性ガスもありませんので可燃性ガス排出を目的の換気も不要です。

 

細菌・ウィスルについては、湿度が高く温度も高い湯けむりの中では一般的にウィルス感染のリスクは非常に少ないとされています。

しかしレジオネラ菌はエアロゾル(微細な水滴)の吸入で感染します。

対策として循環式の温泉では塩素による殺菌が必ず必要になりますが、かけ流しの温泉では毎日の換水清掃が必要になります。

当館もかけ流しですから毎日1回温泉を完全に排水し清掃をしています。

 

以上の事から浴室内の換気は当館では必要ないと考えます。

換気扇は付いていますが夏は暑いから使用する、冬は換気すると寒いから使用しない程度の利用で良いと思われます。

 

ご利用のお客様にお願いですが、入浴中に浴室の窓を開けた際は出る時に窓を閉めるようにお願いたします。特に冬の期間は、窓が開いていると浴室内が外と同程度に冷え込むことがあります。

後から入浴される方のヒートショック発生リスクを高めてしまいます。

事故防止の為にご協力お願いたします。

大滝の湯、開いた窓

記載内容は当館の浴室に限定したものです。他の施設や家庭の浴室には当てはまりません。