大滝源泉(1)
2025.01.20
大滝の湯に給湯されている大滝源泉は炭酸水素塩泉(重曹温泉)です。
湯宿温泉で大滝源泉は当館のみ利用している自家源泉です。
湧出場所は当館すぐ裏手を流れる七ツ釜沢の岩の割れ目から自然湧出しています。
湧出地から浴槽まで30メートル程度で鮮度の良い温泉が給湯されています。
(温泉も時間の経過で酸化し鮮度が下がります。)
しかし岩の割れ目にある湧出口は、沢の水量が増えると水が流入し、温泉が濁ることが年に数回あります。
温泉マークのあたりから温泉が湧出しています。
雨が止み水量が落ち着くと、自然に元の透明な温泉に戻ります。
浴槽内はその間、掃除が大変になります。
もう一つは地震による影響があります。
大滝源泉と地震:
大滝源泉は地震が発生すると湯量が数日間に亘り増えます。
湯量と日数は当地で感じられる地震の強さと正比例しているように思われます。
東日本大震災の時には通常の三倍以上の湧出量が2週間以上に亘り続きました。
また、湧出量が増加すると湯垢と呼んでいるゴミ排出も増えます。
狭くなっている岩盤のすき間が地震で揺れることにより広がり湧出量が増えていると想像しています。
徐々に元の湯量に戻ります。
幸いな事に今まで地震による湯量が減少したことはありません。
時々お客様には不便をかけますが、どちらも自然の事とご理解いただいております。