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HOME»ブログ»ゲンセンカン主人の面影
写真右奥の建物ですが、我が家ではここを「ミシン小屋」と呼んでいました。
当時、お手伝いのおばさん(従業員さん)がここで足踏みミシンを踏んで繕い物をしていました。

大正の雰囲気がする建物です。
柘植義春さんが当館に滞在しゲンセンカン主人を執筆された部屋もこんな感じのイメージです。

今でも時々、柘植義春さんのファンの方が訪ねて来られます。
そんな時はいつも『当時の大滝屋旅館はこちらのような感じです』と答えていました。

下の座敷を過ぎると二階に続く急な階段があります。

狭い小屋につけた階段なので踏面が狭く急です。
荷物を持っての上り下りは大変です。

2階の小部屋は障子で仕切られ、板一枚で下が見える廊下とキシキシと揺れる手摺があります。

ミシン小屋の中です。
ガラス製の傘を被った裸電球を点け、こちらの足踏みミシンで作業をしていました。
こちらのミシンもまだ現役です。

部屋の中から外を眺めるとこんな感じです。
当時の大滝屋旅館の客間も正にこんな感じでした。

廊下と外は木戸で閉じられます。
木戸の上が壁ではなく、明り取りの曇りガラスになっています。

多くの方が外観を写真に収める場所でしたが6月6日(月)より解体工事になります。

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